日本で古くから親しまれている瓦屋根。
耐久力が高く、長ければ100年以上使い続けることができるといいます。
しかし、環境や外的要因で劣化してしまうことは少なくありません。
具体的な原因と、その対処法を知って、いざ起こった時に正しく対処できるようにしておきましょう!
瓦屋根の種類は大きく分けて2つ!
瓦屋根と一口に言っても、種類があります。
自分の家の瓦が何瓦なのか、しっかり見極めていきましょう。
瓦屋根種類①和瓦(日本瓦)
古くから日本で使われている瓦です。
粘土を焼き上げて作っており、釉薬を塗ったものと素焼きの2つがあります。
耐久性はかなり高く、手間のかかるメンテナンスもこれと言って必要ありません。
基本的にどこの和瓦も形やサイズなどが同じであるため、他のメーカーであっても差し替えなどに使えるケースが多いのがメリットです。
しかし、重量が重いため地震などによって落下する事や、割れやすい事、また建物の倒壊のリスクが高まってしまうといったデメリットがあります。
瓦屋根種類②洋瓦
主に海外の住宅で使用されていた瓦です。
洋瓦は日本瓦と同じような粘土が材料のものと、セメントで作られた瓦の2種類があります。
洋瓦はカラーバリエーションに優れ、家をコーディネートしたい方などにオススメです。
しかし、セメント瓦の方は他の屋根材と比べ衝撃に弱く、割れてしまう危険性があります。
また、塗装などのメンテナンスが定期的に必要になってくるので、手間と費用がかかってしまいます。
瓦屋根の劣化の原因は4つ!
瓦屋根劣化の原因①落下物や飛来物がぶつかった
一番多く聞かれる原因が、落下物や飛来物によるものではないでしょうか。
室外機などが屋根に落下し強くぶつかったり、台風などで飛んできたものが激突してしまうと、いくら耐久度の高い瓦屋根でも、割れや剥がれが生じてしまいます。
瓦屋根劣化の原因②人の手によるもの
アンテナの設置や補修などで人が屋根に上って作業する際に、あまり屋根に知識のない方が瓦屋根に負荷をかける箇所に乗ってしまい割ってしまうこともあります。
また、ソーラーパネルなどの設備を設置したことによって割れるケースもあります。
瓦屋根劣化の原因③釘の劣化
古い家屋の場合、鉄製の釘で瓦を止めていることが多いのですが、その場合経年劣化によって錆つき膨らんでしまいます。
これにより、瓦に不規則な負担がかかった結果、割れや浮きが発生。
その部分から瓦が剥がれてきてしまう可能性も高くなってしまいます。
瓦屋根劣化の原因④凍害、塩害によるもの
標高の高い地域や、気温が急激に下がる地域では凍害、沿岸部などでは塩害が原因になる場合もあります。
凍害 | 瓦内部の水分が凍ったり溶けたりを繰り返し、割れや剥がれが起きてしまう事 |
塩害 | 海水の塩分によって劣化しボロボロにしてしまう事 |
数枚の割れが大きな修繕工事に繋がってしまう!?
瓦の割れや剥がれのほとんどは、1、2枚割れている程度に止まります。
そのため、「このくらいなら大丈夫かな」と思ってしまい放置してしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、1枚割れているだけで十分雨漏りなどを引き起こしてしまうのです。
それだけでなく、瓦の割れ目から防水シートへ日差しが入り、劣化・破損が進んでしまうことで、屋根葺き替えや葺き直しなどの大規模工事が必要な状態になってしまいます。
少しでも割れや剥がれが確認できたら、すぐに業者さんへ連絡しましょう。
瓦屋根の補修方法は差し替えかコーキングの2択!
主な補修方法は次の2つです。
①割れてしまった瓦を新しいものに差し替えるか ②コーキングで固める |
しかし、コーキングはどちらかというと一時的な処置となります。
最終的には新しい瓦に差し替えた方が良いでしょう。
ただし、瓦を差し替える場合、今使っているものが無いと施工できなくなってしまうため、メーカーの在庫の有無は、お問い合わせください。
また、最近では、DIYなどで自分で修理する方が増えています。
簡単に補修できる方法などが動画や記事などで紹介されていて「自分で挑戦してみよう!」という人も多くいるのではないでしょうか?
しかし、瓦の種類によって適切な手法や材料を使用しないと、他の瓦と合わずに隙間があいたり余計に瓦が割れたりしてしまいさらに被害が悪化してしまいます。
そうならないためにも、できるだけプロに任せて確実に直していきましょう。
明誠グループ 渚建装では「屋根・外壁0円診断」を行っています。
「うちの瓦は大丈夫かしら・・」と不安になった人は、是非ご利用下さい。
もちろん雨樋の破損や外壁シーリングのひび割れなどのご相談もお待ちしております。
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-Ku-