建物の中でも、雨風に晒されやすい屋上やベランダ。
しっかりと管理しておかないと、ボロボロになってしまい劣化してしまいます。
もし、ひび割れや表面の剥がれなどが起きていた場合は、放置せずに早急に対処する必要があります。
その時のために、屋上やベランダのひび割れ、剥がれのメンテナンス方法について紹介していきたいと思います。
屋上・ベランダ防水工事のメンテナンスについて
使用環境によって劣化状況も変わりますが、基本的に外壁塗装などと同時にメンテナンスすることがよくあります。
一般的に屋根やベランダに行う際は、トップコートの色あせや軽微なひび割れに対して塗り替えを行っています。
しかし、工法によって大きく効果や費用が異なってくるので、どの工法が自分の求めているものか見極めていきましょう。
屋上・ベランダ防水工事の種類は3つ!
主に行われている工法は3つあります。
それぞれにメリットデメリットがあり、施工する場所や費用、バリエーションなどが異なります。
これらの工法を、一つ一つ見ていきましょう。
防水工事の種類①FRP防水
塗膜防水に分類される最も防水性に優れた工法です。
お風呂、ベンチ、自動車、鉄道、船舶や人工衛星などに使われている優れもので、信頼できる性能を持っています。
繊維とプラスチックの複合材が強い衝撃にも耐えうるため、様々なシーンで使われます。
また、液状の樹脂を硬化させて防水層を作る施工のため、継ぎ目がなく雨漏りの心配もありませんし、サビなどの心配もなく安心です。
しかし、デメリットとして「紫外線に弱い点や相性の悪い建物」があり、施工前にチェックが必要な点が挙げられます。
防水工事の種類②ウレタン塗膜防水
こちらもFRP防水と同様の塗膜防水です。
ウレタン樹脂を使って、継ぎ目の無い防水層を形成します。
この工法は、安価で施工することができるため、初めての防水工事の方などに人気です。
また、液状のものを使用するため複雑な場所にも施工できるのも人気の理由ですね。
ポリウレタンを使用しているため柔軟性があり、衝撃、弾性、防音性に優れています。
しかし、FRP防水と比べて施工部分が定着するのに3~10日程度かかることや、塗料のように塗っていくため、防水効果が職人の腕にかかってしまう部分が懸念されます。
防水工事の種類③シート防水
シート防水は、防水性のあるシートを敷設していく工法です。
種類はアスファルト、塩化ビニール、加硫ゴムシートの3種類がありますが、主に塩化ビニールのシートが使われています。
施工法は接着剤などでシートを貼り付けていく「密着工法」と、機械を用いてシートを打ち込んでいく「機械的固定工法」があります。
シートのつなぎ目を熱や溶剤で溶接し、雨水の侵入を防ぐ場合もあります。
シート防水は、紫外線に強くニオイも気になりにくいため手軽に施工が可能です。
この工法は、工期が短く比較的安価ですが定期メンテナンスを行わないと、シートが劣化で縮み・めくれが発生したり、硬化し防水性を失ってしまうこともあります。
また、飛来物の衝撃や鳥害を受けやすいため、注意が必要です。
防水工事の種類に合わせたメンテナンス方法
どんな工法にせよ、拭き掃除や掃き掃除を行なっていないと、すぐに傷んでしまいます。
普段からしっかり手入れをしながら、いざという時のメンテナンスに備えましょう。
FRP防水の場合
基本的に7~10年を目安にトップコートを塗り替えることで、紫外線からの劣化を防ぎます。
しかし、ひび割れや剥がれなどはトップコートだけではすぐにまたトップコートが剥がれてしまいます。
下地の状態が良ければ、その上からそのまま防水層を作りますが、状態が悪ければ一度全て剥がして再度FRP防水を行うか、工法を変える方法をとるかもしれません。
ウレタン塗膜防水の場合
5年ごとにトップコートを塗り直し、10年以上経過している場合は再度防水工事を行うと良いでしょう。
FRP防水と同様、下地の状態によってそのまま防水層を作るか一度剥がすかは、見極めていかなければいけません。
シート防水の場合
こちらはシート状になっているため、雨漏りなどの被害が出ていなければ、部分補修が可能です。
パッチ処置などで上から覆うことで解決します。
しかし、10年前後経っている場合は経年劣化が進みシートが縮んだり、割れが生じている可能性があるため、シートの敷設し直しか、防水工事の方法を変える必要があるでしょう。
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-Ku-