外壁に張る仕上げ材・サイディング。
現在は様々な種類のものがあり、バリエーションに富んでいます。
1990年代まで主流だったモルタルに取って代わり、今ではほとんどの住宅がサイディングです。
そんなサイディングの劣化を感じた際の対処方法を解説していきます。
サイディングとは
建物の外壁に張る仕上げ材のことです。
モルタルと比べて重量が軽く建物への負担が抑えられ、耐震性も向上します。
また、材料費が安く施工もしやすいため工期も短く、火に強い優れものです。
最新のサイディングは断熱性も備えているタイプもあるため、あなたに合ったものを選ぶと良いでしょう。
サイディングには、様々な種類があります。
・窯業サイディング…セメント・砂が原材料 ・金属サイディング…トタン・ガリバリウムが原材料 ・木質サイディング…木材などが原材料 ・樹脂サイディング…塩ビなどのプラスチックが原材料 |
この4つの中でもとりわけ人気なのが窯業サイディングと金属サイディングです。
モルタルに比べ、窯業サイディングは約5分の1、金属サイディングは約10分の1の軽さ。
特に窯業サイディングは現在の戸建住宅の7割を占めており、大人気です!
寿命は最長40年!メンテナンス方法は?
サイディングは、寿命が長く「最長40年」と言われています。
しかし、きっちりとメンテナンスを行わないと寿命が短くなってしまいます。
そうならないためにも、しっかりと劣化からサイディングを守っていきましょう。
メンテナンスはおよそ7年~10年おきが目安です。
金属サイディングに関しては最長15年はメンテナンスなしで持つものもあります。
サイディングの補修方法
<ひび割れ・剥がれの場合>
ひび割れ・剥がれの主な原因は、長い間使用したことによる経年劣化か、吸水による膨張収縮である事が多いです。
サイディングは、釘で固定する施工方法のため釘周りにひび割れや剥がれが発生することが多くあります。
細かいひび割れであれば、定期メンテナンスの外壁塗装でコーキングを施し塗料で埋めてしまえば良いですが、大きなものであればきちんとした補修が必要です。
●作業工程
工程 | 作業内容 |
1 , ひび割れ部分をカットする |
まず、ひび割れが起きている部分をカッターや専用の工具でカットします。 この時、V字かU字どちらかでカットしますが、深いところまでひび割れができている場合はU字カットが補修材がつきやすくなるため効果的とされています。 |
2 , プライマーを塗る |
ひび割れを埋めてしまう前に、補修材が定着しやすくするための下塗りをします。 この時に塗るものがプライマーです。 プライマーを塗る前に補修部分をブラシなどで綺麗にしておくとよいでしょう。 |
3 , カットした部分を埋める |
プライマーを塗った箇所に、ヘラで成形しながら補修剤で埋めていきます。 しっかり埋めておかないと、隙間があいてしまい劣化しやすくなってしまうので注意が必要です。 |
4 , 外壁塗装をする |
きちんと埋めたら、塗装をしていきます。 この作業は、見栄えを良くするだけでなく、サイディングを保護する役割もあります。 しっかりと塗装しておけば、ひび割れが広がる心配はありません。 |
<ゆがみ・浮きの場合>
ゆがみ・浮きの主な原因は、経年劣化がほとんどですが、ごくまれに施工不良である場合もあります。
例えば、施工時に下地への固定がしっかりできていない場合。
また、コーキングなどの劣化によっても、サイディングのゆがみや浮きが発生する事もあります。
ゆがみや浮きが小さい場合は地が傷んでいないことが多いです。
そのまま釘やビスで固定する方法であれば、すぐに対応できますし、これ以上の浮きの予防にもなります。
大きく歪んでしまっている場合、下地の状態が悪くなってしまっているので、サイディングの張替えによる修理が必要になるかもしれません。
一度周辺のサイディングを剥がし、新しくサイディングを張り付けていきます。
一部といえど、かなり大掛かりな作業になるため必ずプロにお願いしましょう。
また、これを行うと、以前のサイディングとの差が際立ち外観が損なわれてしまうため、気になる方は全てのサイディングを張り替えたりもします。
費用をかけたくないと思うのであれば、普段から掃除し、定期的なメンテナンスをしっかり行いましょう!
明誠グループ 渚建装では「屋根・外壁0円診断」を行っています。
「うちのサイディングは大丈夫かな?・・」と迷っている人は、是非ご利用下さい。
もちろんその他、雨樋の破損や外壁シーリングのひび割れなどのご相談もお待ちしております。
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-Ku-